白:本因坊秀栄
黒:田村保寿
明治28年(1895年)の対局。 白が△とハネ、黒が△と切った後の白番。 |
ここで白はゲタでとられていると思われた1子を動かす。 この手がプロ棋士が語り継ぎたい名手。 これによって死んでいたであろう左辺の白五子が生還することとなる。 黒2でD7なら白3でE9にノゾキ。黒4でE8なら、白5でG11にハネ。 すると黒三子(E12、F12、G12)は逃げられない。 一方、黒2でE8なら白3でC6とアタリ。 黒4でD7なら白5でB8となり、左辺の白五子をほとんど連絡させることに成功する。 ちなみにどのように左辺の白石がわたっているのか。 解説していた石田二十四世本因坊によれば、白からのA10が先手、というのが理由。 |
棋士200人が選んだ語り継ぎたい妙手・名手 ベスト10
2014年9月の囲碁フォーカスで特集された。元々は日本棋院の囲碁新聞の企画。
第1位
加藤正夫・神業のヨセ(詳細ページ)
第2位
本因坊秀栄・盲点の捨て石(詳細ページ)
第3位
本因坊丈和・丈和の三妙手(詳細ページ)
第...