1814年
黒:服部立徹(玄庵)
白:本因坊丈和
黒番。
黒1(R12)と白2(Q12)の交換の後、黒3(Q6)をおさえようと白4でR6とすると、黒11でS11のとき白12でR13が精一杯。
その後は黒25まで一本道で右辺の黒は両コウとなり生き。
つまり、上辺から右辺にかけての白の大石が死ぬことになる。
白番の丈和はこの流れを全て読み、実戦では白4でP10として白の大石を救うが、その代償として黒に黒9でR6とされて右辺下を突破されることになる。
これで黒は大いに優勢となったが、終盤で黒番の玄庵にミスがあり最終的には白番の丈和が勝った。
ちなみに、黒1(R12)と白2(Q12)の交換がなければ、白12でS12と打てるので、黒のワタリを防ぐことができる。