2018年1月に放送されたNHK杯。芝野虎丸と張栩が対戦した。
黒の張栩は得意とする棋風通りに地に辛く打ちまわす。
その後黒の張栩は勢力圏である下辺で白を飲み込み、全てが計画通りに進んでいたように思えた。
中盤も過ぎた頃、敵石が多い中央付近に残されていた黒三子を張栩は生きにかかる。
張栩は二眼を作るために黒石を躊躇なく投入する。一方の芝野はその黒石全体を取りにいく。
最終的に、芝野の強襲により中央から左辺に跨る二十二目の黒石は芝野に仕留められてしまう。
張栩は大石を取られたものの、白の包囲網である左上隅で何とか小さな生き形を作り白地もかなり削った。
解説の三村智保が驚愕するほどに最後まで冷静に打ちまわす芝野。緩んだ手は一切見せず、常に最善手を繰り出す。
最後は四目半で芝野に負かされた張栩。
あの大石が取られるとは思ってもいなかっただろう。
芝野は囲碁界のネクストブレイク間違いない。