16歳の上野愛咲美が謝依旻から女流棋聖のタイトルを奪取。

最近の七大タイトルは井山裕太が独占しているが、2010年ぐらいからの女流タイトルは謝依旻がそのほとんどを保持し続けているという状態が続いている。仮にタイトルを奪取されても翌年には取り返していることが多い。

謝は女流棋戦では井山のような存在で、向かうところ敵なしという印象が強い。

ただ、最近になって藤沢里菜が台頭してきたので謝が女流棋戦で勝ち続けるのは難しくなってきていた。

そして、今回の女流棋聖戦。多くの人は謝のタイトル保持および女流棋聖六連覇達成を予想していたと思われるが、なんと新鋭16歳の上野愛咲美が二連勝で謝依旻を下して女流棋聖となってしまった。

上野は入段してからまだ2年ぐらいしか経っておらず、16歳で女流棋聖は史上最年少記録。

謝が調子を落としていたのかもしれないが、上野が実力を伴っていたのは言うまでもない。

上野は去年の8月下旬の予選で茂呂有紗を下して本選の出場権を獲得し、本選では加藤啓子、青木喜久代、向井千瑛、奥田あや、という元女流タイトル保持者や女流戦挑戦手合い常連の強敵を次々と負かして女流棋聖の挑戦者となった。

あどけなさが残るニューヒロインの今後の活躍に目が離せない。

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