2018年3月の囲碁フォーカスで特集された。
死活の鈴木
NHK杯にも出場したことがある女流棋士で、詰碁が得意。「死活の鈴木」の異名をもつ。
夫は林漢傑で、2017年には二人目の子供が誕生した。囲碁フォーカス講師の安藤とは小学生のころから皆であそんだり食事にいったりという仲だったらしい。
プレッシャー
17歳で入段して三年後には女流タイトル(最強位)を獲得した。
2011年の36期棋聖戦最終予選決勝では、当時五段で27歳の鈴木は河野臨と対局。史上初の女流棋士の棋聖戦リーグ入りがかかっていたので、鈴木に勝ってほしいという周囲の期待は大きかった。
それが大きなプレッシャーとなり、鈴木は自分らしい碁が打てずに敗北を喫する。
河野に負けたことではなく重圧を跳ね返せなかった自分に負けたことが悔しかったと鈴木は振り返る。
雪辱をはらす対局
それから4年の2015年。第40期棋聖戦FT(ファーストトーナメント)予選決勝というチャンスを自らの手でつかんだ。
4年前と同じ、この対局に勝つことは女流棋士史上初のリーグ入りを意味した。対局者は三谷哲也七段。
C級リーグ入りをかけて臨んだ鈴木六段は終盤に「逆転の一手」を放ち、見事三目半で勝利をおさめた。
2017年に天元戦本戦トーナメント入りも果たした鈴木の今後の目標は女流タイトル奪取。
逆転の一手
鈴木の黒番。黒1でP2が鈴木の「逆転の一手」。白2でO2なら黒3でN1のオキが急所。白4でM2と抵抗されたら、その後は黒7でK2のサガリ。これで白は下辺で二眼ができなくなってしまう。