布石:石の強弱を見極める。【2015-0802-1小松英樹】

打ち方・手筋の問題

黒5が問題。左上の白を攻めるべく黒1で大きく詰め寄ったのち白4まで進んだ局面。

正解はK16のマガリ。

左上から中央へ向かっている黒石はすぐにはまだ殺されないので、黒は左上の白を上辺から攻め続けるのがよい。

その後、例えば白6でF13にカケてきたら、黒7でC14と守る。また、白6でB15にスベリなら(黒の眼をとりにきたら)、黒7でE12の一間トビで中央へ進出しておく。

白6でK16の後、白10でK13までになったら、左上の黒は両サイドから白に包囲されつつあるので、黒11ではC14と守るのがよい。

白12で右上の三々に入ってきたら、黒はこの場合はQ17におさえるのがよい。

上辺の真ん中あたりに黒の強い壁ができていて、それを生かして上辺右寄りに黒地を作るのが良い。だからQ17におさえる。

その後は二段バネで黒23まで白2子を取り込みながら上辺から右隅にかけて大きな黒地を築くことに成功。

ポン抜きした右辺の白4子は白が手をかけなければまだまだ十分に攻めの対象になる。

不正解はH14の二間トビ。

左上からの黒石が殺されないように補強した手だが、これだと白6でL16のカケとなり、黒はそのあと黒9まで三線を這わなくてはならなくなり不満。

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