2014年9月のNHK杯で蘇耀国が山城宏に対して使った。
黒1、黒3、黒5、黒7で全て星からオオゲイマの場所に打つ。すると中央に風車のような形がうかびあがる。
南十字星のように、中央の戦いに強い布石のように思える。
ということは同時に隅には弱い。図を見てもわかるように、隅はほぼがら空きと言っていい。
しかし蘇耀国はこの日の対局後の「今日の私の一手」の中でこの布石を取り上げて、隅に対しては用意がある、というようなことをかなり自信をもって話していた。
白を隅に追いやって、辺で勢力を築きながら中央に模様を広げていく、そんなプランがこの布石からは読み取れる。
蘇耀国によると、この布石は張栩が考案したもののようだ。
この日の対局の解説者である小林光一は、娘婿の張栩は蘇耀国と院生時代は同期で仲もいい、と話していた。
研究会を開いたりして新しい布石の研究を共にしたりしているのだろう。
この碁は結局三目半で蘇耀国が勝った。