二子(にし)にして捨(す)てよ

左上。とられる寸前のE17の黒一子にもう一子足して(E18)、二子にして捨てるのがよい。

黒がとられるであろう石をわざわざ2つにする理由。

それは手数を伸ばすため。

E18に打つ前、E17の黒一子の駄目は1つ。 しかしE18に打って黒が二子になったことで、駄目は3つになった。黒の駄目が増えたので、白は黒石をとるのに余計な手間と時間を費やさなければならなくなる。 黒からすれば、黒一子とられようが二子とられようが、それほど大きな差はない。

結局、図では黒は捨てる石を二子にしたことで、白がそれらの相手しているあいだに、上辺への白の進入を防ぐ壁をつくることができて、尚且つE15にも打つことができた。

小さな犠牲で大きな利益を得るために、二子にして捨てる。

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