小野照崎(おのてるさき)神社 東京都台東区

囲碁の旅

概要

鶯谷駅からゆっくり歩いて10分くらい。芸能の神が祀られていることで有名。

売れる前の渥美清が小野照崎神社で願掛けをしたら売れるようになったようで、芸術家や芸能人が多く訪れるという。

神社の周りには高層マンションなどがそびえ立っていることもあって、残念ながら荘厳な神社の雰囲気は出ていない。

この神社の一角に藤沢秀行の記念碑がひっそりと佇んでいる。思った以上に小さくて驚いた。

強烈な努力

記念碑には秀行の「強烈な努力」というメッセージが残されている。

「碁は芸である。碁には個性、生き方、その人間のすべてがあらわれる。無限に続く芸の道は厳しいがひたむきに歩む者は幸せだ。人間を高め、力をつけよ。自分にしか打てない碁を探求せよ。これだけは伝えたい。強烈な努力が必要だ。ただの努力じゃダメだ。強烈な、強烈な努力だ。」

全身全霊で碁に打ち込んだ秀行は、碁を打つ人々にたいして「碁を通して人間を高め、それと同時に力をつけていってほしい」と願っていた。

秀行はまた「無限に広がる碁を極めることは不可能だが、碁にひたむきに打ち込めるのならそれは幸せなこと」とした上で、「人まねの碁では意味がない。自分にしか打てない碁を探求し続ける姿勢が大切だ」と強く思っていた。

そのためには単なる努力ではなく、強烈な努力を重ねていかなければならない。

記念碑にはそのような秀行の思いがこめられている。

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