囲碁の「ワールドカップ」で最強井山は準優勝。

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井山裕太は現在の日本で最強のプロ囲碁棋士であり、世界ランキングは4位。

世界最強の呼び声の高い世界ランキング2位の中国の柯潔を準決勝で破った井山が決勝で対戦したのは世界ランキング17位で19歳の中国の謝爾豪。

世界戦の優勝から十年以上遠ざかっている日本の囲碁界に優勝をもたらす絶好の機会が訪れていた。

決勝は三番勝負で二勝したほうが優勝。結果は第一戦は謝、第二戦は井山、第三戦は謝の勝利で、通算二勝一敗で謝がタイトルを奪取した。

井山は国内棋戦では形勢が良くてもぬるい手を打つことはなく、常に最強手を繰り出して一戦一戦を勝ち抜いている。その原動力は世界戦での優勝だと井山は明言している。

映像の46秒あたりから謝のインタビューが始まるが、謝は「うれしいが特別にうれしいというわけではない」と淡々と答えている。謝にとって世界タイトル奪取は単なる通過点に過ぎないということなのだろうか。謝の目標はもっと上のところにあるのかもしれない。

世界ランキングのトップ20には中国の棋士が10名以上入っている。ランキングポイントを見る限り彼らの力は拮抗していて、誰がいつトップ5に入ってもおかしくない。中国には井山レベルの棋士が数多く存在するということで、謝もその一人。

井山には今後も国内棋戦で連勝を重ねてほしいが、絶好調の井山を破って国内タイトルを奪取する棋士がでてきてもほしい。多くの日本のプロ囲碁棋士が中国や韓国に負けないぐらい世界棋戦で活躍する日が待ち遠しい。

世界ランキングは2018年2月10日現在。

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