「打ち込む」こと。相手の勢力を削減する目的で打たれる一手。
その意味ではワリウチと似ているが、ワリウチの原則は九路以上ある敵陣のほぼ真ん中に打つことであるのに対し、ウチコミはそれ以下、多くて七路少なくて三路のときもある。
打ち込む高さは三線。相手が四線なら、二線へのスベリを武器に生き形を作っていく。
問題
布石:広さと高さを考慮して打ち込む。【2017-0521-1小山竜吾】
黒1が問題。打ち込んで白の勢力を制限したい。正解はC6。白は左辺一体から下辺左寄りにかけて勢力を構えているが、左辺のほうが白の模様が大きくなる可能性が高い。よって、左辺に打ち込む。また、左辺下寄りのほうが上寄りよりも石同士が離れているので、
布石:二間開きとスベリを見合いにして打ち込む。【2017-0521-2小山竜吾】
黒1が問題。左辺に打ち込んで白の勢力を制限したい。正解はC12。左上の白石(D14)が四線と位が高いのを狙ったウチコミ。白2でC14と隅を守れば黒3でC9に二間開き。白2でC10なら、まずは中央へ一間トビ。その後の進行はいくつか考えられるが
布石:四線の相手を見逃さない。【2017-0521-3小山竜吾】
黒1が問題。下辺に打ち込んで白の勢力を制限したい。正解はH3。白2でH3と中央への進出を封鎖してきたら黒3でK2に滑って下辺で生き形を作る。