二眼とは石が生きるために必須なもの。
石は相手に囲まれるととられてしまう。
しかし陣地の中に二眼があれば、とられることはない。どういうことか。
左図。右の黒石、左の黒石、両方とも白に囲まれていて今にもとられそう。
実際、右の黒石はとられる。しかし、左の黒石はとられない。両者の違い。
それは陣地の中にある空いた場所の数。右の黒石には空いた場所が1つ、左の黒石には空いた場所が2つある。
この空いた場所を「眼(め)」とよぶ。
空いた場所が1つなら「一眼(いちがん)」、空いた場所が2つなら「二眼(にがん)」。
白はこの空いた場所に白石を置けば、黒石を全部囲んだことになり、とることができる。
ところで、囲碁で自分の番がきたら置ける碁石の数は1つ。
左図の空いた場所が2つある黒石に関して、白が白石2つをいっぺんに置いたら全て囲んだことになり、とられてしまうが、それはルール違反。だから二眼がある石は安全でとられない、ということになる。
二眼をつくることを「根拠をつくる」ともいう。
根拠(こんきょ)
囲碁での「根拠」とは、二眼をもつこと、すなわち生きること。
相手が二眼をつくれないようにすることを「根拠を奪う」という。
根拠は隅や辺で作りやすい。
根拠を奪うときは相手が隅や辺に向かえないようにするといい。