モタレ攻め(もたれぜめ)

囲碁用語

モタレ攻め

カラミ攻めともいう。相手を攻めている最中に、結構離れた違う場所にある相手の石を攻める土台をつくっていくこと。無関係にいきなり辺鄙な場所に打つのではない。

例えば、図では、黒33がもたれ攻め。黒33の黒一子は右辺から逃げてきている白を待ち構えるための一手だが、実は同時に下辺の白を攻める足がかりともなっている。

白34で白が下辺を守ったら黒35でM5とし、右辺からの白への攻めを継続する。右辺からの白が逃げようと白34でN8なら、黒はN3として下辺の白地を荒らしにかかる。

強いほうにもたれる

ちなみに、もたれる選択肢が2つある場合、強い方にもたれるのが原則。具体的には次の図を参照。

黒番。もたれるなら、O17の上辺の白にもたれるか、R12の右辺の白にもたれるかを考えなければならない。

正解はO17にある上辺の白石へのモタレ。

なぜなら、その石の四路左には援軍がいる。一方、R12の石の援軍は六路下。

強いほうにもたれる、弱い石にもたれない理由は以下のようなことが考えられる。

  • 強い石にもたれて、それに相手が構ったら相手の石を重くできる。石が多くある場所でさらに石を使うのは地を囲うという意味で非効率。
  • 強い石にもたれて、それに相手が手を抜いたら相手の勢力圏を攻略できる。
  • 弱い石にもたれないことで、弱い石を弱い石のままにしておき、後々の攻めの対象とする。
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