ヨセ

ヨセ

「寄せる」こと。対局の終盤で相手が自陣に入ってこないようにすること。さらには相手陣地を押していってそれを小さくすること。「序盤と中盤が強くなればアマ五段ぐらいにはなれる。しかしそれ以上はヨセで勝負がつく。」と井山は言う。

また、張栩は「答えのあるヨセで間違えるのは恥」と思っているようで、だからヨセが始まる終盤に持ち時間を残すような戦略をとるらしい。

ヨセの心得三か条

2014年1月の囲碁フォーカスで万波佳奈はヨセるときに心得ておくべきことを以下の3つとしている。

  • 「キズ」を探す 相手の石でキズがあるところはどこか。しっかりつながっていないところはどこか。
  • 「スカスカ感」のある場所へ 相手の陣地でしっかり囲われていないところはどこか。
  • 「残り石」を活用する 相手の陣地に取り残された自分の石。それが「残り石」。残り石を捨石として利用して、大きくヨセる。

ヨセの順番

2015年3月の囲碁フォーカスで林漢傑がヨセを取り上げた。ヨセは以下の順番で打つとよい。

  • 両先手 両対局者にとって先手となる場所。
  • 先手 相手にとっては後手だが、自分にとっては先手の場所。
  • 逆ヨセ 自分にとっては後手だが、相手にとっては先手の場所。
  • 後手ヨセ 両対局者にとって後手となる場所。

また、相手の石が死ぬかもしれないヨセは「死活絡みのヨセ」、相手の陣地を狭めるヨセは「地合のヨセ」だが、上記の順番でヨセを打つ際、例えば両先手のヨセの場所が「死活絡み」と「地合」の二つあった場合、「地合のヨセ」よりも「死活絡みのヨセ」のほうを先に打つことが大事。

さらに、逆ヨセの場所は相手から打たれると二倍の損害があるので、例えば「逆ヨセ六目」の手は相手から打たれると「十二目」の損になるということ。

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