2017年4月の囲碁フォーカスで坂田栄男名誉NHK杯の特集をしていました。
1964年の坂田は神がかっていて、勝率九割以上で七つのタイトルを手にしたそうです。獲得したタイトルの中には「日本棋院第一位決定戦」というものがありましたが、聞き慣れないタイトル戦です。
調べてみると、この棋戦は現在の七大タイトルの一つである[highlight background=”#FFFF00″]碁聖の元となる大会[/highlight]だったようです。日本棋院に属する棋士が参加できて、その名の通り日本棋院の一位を決める大会でした。
しばらくして関西棋院の棋士も参加できるようにするために大会の名前を全日本第一位決定戦と改めました。全日本第一位決定戦は1975年まで5期開催されて、1976年から碁聖に生まれ変わりました。
ちなみに、日本棋院第一位決定戦の前身は日本棋院最高段者トーナメント戦という大会で、戦後間もない1951年から4期行われました。坂田栄男は日本棋院最高段者トーナメント戦の第1期で優勝しています。
大会の変遷
1951年 日本棋院最高段者トーナメント戦
1959年 日本棋院第一位決定戦
1970年 全日本第一位決定戦
1976年 碁聖戦
(年は開始年)