淡路修三(あわじ しゅうぞう)

囲碁棋士

対局の序盤で劣勢に立たされても、戦いにもちこみ逆転勝利をあげることが少なくない。そのスタイルがボクシング映画「ロッキー」の主人公にかぶることから、「ロッキー」という愛称でよばれるようになった。

1500回以上の対局中、1000局以上が中押しで勝負が決まっている。相手を叩きのめして中押し勝ち、もしくは相手に叩きのめされて中押し負けという場合が非常に多いということ。粘った打ち回しは苦手なのだろう。

実際、「二枚腰」の異名をもつ林海峰は淡路にとって最も尊敬すべき棋士の一人である。忍耐強く打ちまわす林にはいつも勝てずにいたが、たった一度だけ、1989年の名人挑戦者決定戦では、林以上の二枚腰をみせて林に競り勝った。

物腰と話し方は非常にやわらかく、風貌からは優しさを感じる。どちらかというと大仏様で、ロッキーとは似ても似つかない。

タイトルとURLをコピーしました