Googleの人工知能を開発する企業「DeepMind」によって生み出された「AlphaGo(アルファ碁)」が、2016年3月に囲碁世界ランキングトップ5の常連である韓国人棋士、イ・セドルに五番勝負を挑み、見事4勝1敗でイ・セドルを退けたという事実は世界に大きな衝撃を与えた。
井山裕太は2016年に七冠を達成し、日本国内で向かうところ敵なしだが、その井山は囲碁世界ランキングではトップ10圏内を維持、時に5本の指に入る程度。つまり、イ・セドルより弱い。
イ・セドルは韓国代表でもなくアジア代表でもなく、人類代表としてアルファ碁を迎え撃ったわけだが、結果は散々だった。アルファ碁が繰り出す手にイ・セドルが悩み苦しむ姿は想像できなかったが、それが現実のものとなって世界中にライブ配信されていた。